起塔供養尊重讃歎

           新 井 日 湛
          (あらい にったん 正中山法華経寺貫首)

 法華会が創立九十周年を迎えられ、洵に慶賀に存じ、心より感謝申し上げます
 九十年という歳月を顧みて、戦前より戦後と移り変り、経済の安定と物質的文化の発展はめざましいものがあります
 大正より平成の今日まで、齢九十変わることのない「法華会」の方針でありますが、法華会には、法華経の精神の普及ということと共に更にもうひとつの大きな使命がありました
 それは中山聖教殿に奉安の宗祖日蓮聖人のご真蹟を厳護することであります
 先般、韮山本立寺の鈴木貰主の本葬儀に参り、フト思い出しましたことは、この本山は法華会理事長であられた山田三良先生の夫人しげ子様のご縁ある親しみ深い由緒寺院であります
 小衲は晋山早々、その山田三良先生とのご緑のある本立寺の本葬儀に参詣するという不思議な仏縁を感じさせられました
 大正十一年十月二十九日、当山では観心本尊抄副状が紛失するという不祥事があり、法華会山田先生に御相談を申しあげ、これがやがて聖教護持財団が発足する発端となりました
 聖教殿の建設実行委員長山田三良先生は、浄財勧募に法華会の辛苦を回顧されました「斯くの如きは皆是れ大聖人に捧ぐる浄信の発露に非ざる無く、我等亦感激の涙をそそぎたること幾度なりしや知らむ」と、このようにして約弐拾壱万円を昭和六年の落慶までに勧募されたのであります
 御聖教は宗祖日蓮大聖人の法身の御舎利であります「聖教中心の中山に内には門流並に闔宗 外には法華会の協力外護、この浄行に資助を与え、地鎮起工以来八年 正中山頭毅然として天を摩する高塔が大地より涌出し 今や大聖人の聖教は不朽の大宝培に奉安せられ 我等門下は 此の法城を厳護すると共に更に進んで広宣流布、皆帰妙法の祖訓を実現せんこと、生々世々に勤加精進してこの誓願を達成し奉らん」と聖教護持財団理事長の山田三良先生は奉告されておられます
 旧知の立正大学元学長の渡辺宝陽先生が一ヵ年間に亘り、NHK教養番組 法華経「ブッタ永遠のいのちを説く」などの講話は法華会のみでの話ではなく、全国に法華経を弘められたことで、有難いことであります
 願わくば法華会会員の各位が益々ご健勝で法華会にあやかって卒寿を全うされますようご祈念申し上げ祝辞といたします 合掌

祖師堂と桜
聖教殿
正中山法華経寺写真(クリックすると拡大します。)
祖師堂と桜
聖教殿
五重塔
五重の塔
































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背景は、正中山法華経寺の宝殿門と桜
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